世界一周特典航空券の最後の区間として、ANAの新型ファーストクラス「THE Suite」に搭乗しました。区間はシカゴから成田のNH11便です。
搭乗前
シカゴはユナイテッド航空の本拠地であり、スターアライアンスゴールドでは入室できないユナイテッド・ポラリスラウンジがあります。ANAのファーストクラス・ビジネスクラス搭乗の際には入室することができます。ラウンジオタクとして、これは見逃せません。
ラガーディア空港からユナイテッド便で到着し、1時間ほどの乗り継ぎになります。漫喫とまではいかないものの、ラウンジ視察するには十分時間があると思っていました。
ユナイテッド、安定の遅延
しかし搭乗時点で遅延が確定、ラガーディア空港名物の渋滞にも巻き込まれ、シカゴ・オヘア空港には40分ほど遅れて到着です。
シカゴの到着ゲートには、ANAの社員の方が待ち構えており、そのまま成田行きの搭乗口まで連行されました。
NH 11 シカゴ・オヘア→東京・成田
ゲートに着いた時にはグループ2番の搭乗中であり、まだ時間に余裕がありそうでした。
この日のファーストクラスの乗客は、マイルで乞食しているお子様(私)が一名いるのみでしたが、私1人の為だけにL1ドアにボーディングブリッジが接続されていました。
シート
機内に入ります。直前までブロックされていた1Aの座席も無事解放され、念願のファーストクラスの1Aであります。
搭乗と同時にCAの方が2名挨拶に来られ、恐縮するところであります。「搭乗完了までまだお時間がございますので、その間にリラックスウェアにお着替えくださいませ」とご案内され、着替えてくることに。帰ってくると荷物は整理され、ウェルカムドリンクがセットされていました。ナッツはありませんでしたが。
43インチの4Kモニターに輝く1Aの文字は最高であります。
旧型のファーストクラスは、24インチと画面が小さく、かなり遠い印象がありましたが、画面までの遠さを全く感じさせません。
手前に置かれてあるのはグローブ・トロッターのアメニティポーチと、SONY製のノイズキャンセリングヘッドホン、WH-1000X M3であります。
安定飛行へ
機外カメラにし、ソウル行きのKE38便の後ろをタキシングします。
と思いきや、間にユナイテッド便が一機います。777の大きさが実感できるものであります。
出発後30分で安定飛行に入り、アミューズが提供されます。
飲み物は抹茶をオーダー。1ヶ月ぶりの日本を感じ涙が出そうなところであります。
あまり抹茶とマッチする内容ではありませんが。
機内食
機内食メニューです。一刻も早く日本の料理を食べたいところですが、アメリカ発便です。
いくら日系でも、ここは洋食を選択しました。
やはりまずはキャビアであります。これを食べないとファーストクラスは始まらないと言っても過言ではありません。
シャンパンはANA名物のKRUGです。
次に、メニュー表にはありませんがサラダです。
お肉が焼き上がるまでよければ、と勧めて頂きました
次にメインです。
USビーフは結構苦手なイメージがあったのですが、非常に柔らかく、また日本的な味付けだったのでペロリと食べられました。日本発だと牛は和牛なので、いつかそちらも頂きたいところです。
ただ、どうしても和食欲が抑えきれず、和食のメニューのお椀をお願いしました。
デザートも和食のものをお願いしました。
臨機応変にしてくださるのがファーストクラスのいいところであります。
今見返してみると、洋食のデザートも食べておけばよかったと思うところではありますが。
食事を終えると、既に離陸から2時間が経っています。やはりファーストクラスはご飯を食べるだけで時間が過ぎていくので疲れません。
入眠
食後は入眠であります。あとは帰るだけですが、ニューヨークでの朝が早かったのでかなり眠たくあります。
THE Suiteのこの個室扉は、障子をイメージして作られているそうです。そう言われれば、伊丹や那覇のSuite Loungeっぽく覚え、クマケンデザインの真骨頂と見えます。
ベッドは当然フルフラットになり、ビジネスクラスのペラいマットレスと違い、西川の敷布団が敷かれます。8席あるファーストですが、他に乗客もいないので、好きな座席を選んで布団を敷いていただきました。せっかくなので通路側の1Cを選択。
そして時差ぼけへ
ファーストクラスに乗っていおいて時差ぼけとはなんとも贅沢ですが、起きたらまだベーリング海峡でした。ルフトハンザのファーストクラスでここからオーロラを見たのが懐かしく思います。今回は昼なので全く見えませんが。画面の右側にある間接照明がなんともいい感じであります。
目覚めに鯛茶漬けを注文。どこまでも和食欲の塊であります。
その後紅茶を飲みながらアナ雪でも鑑賞していると思わぬサプライズが。
素敵なプレートを作ってくださいました。作業スペースの限られる機内でこんなに綺麗に仕上げられるのは、感服であります。
最後に日本時間でちょうどお昼過ぎ頃となる時間に食事を勧められ、カレーをいただきました。
ドリンクはANAの国際線名物・かぼすジュースです。
最後によければ!とこれもまた勧められて羊羹と抹茶です。改めてくっちゃねonlyな時間であります。
気がつくと見慣れた九十九里浜の景色であり、あっという間に成田に到着です。
見慣れた青い翼がたくさん並んでいる光景は、帰ってきたんだという安心感と共に、旅行が終わってしまった物寂しさを感じさせるものでした。最後にはブルックリンの配管工がお出迎えです。
最後に
他の乗客が居なかったのもあり非常に快適なフライトでした。乗客1名に対しCA2名という手厚さで、勧められるがままにしていたらやはり食べ過ぎとはなりましたが。メッセージカードなども、コロナ禍でOKAタッチをしてた時に往復同じCAさんとかの時以来の獲得です。
合計3区間もファーストクラスに登場した世界一周特典ですが、欧米を単純往復するのと大差ないマイルで発券でき、また滞在都市も増やせるのでお得であります。
ソフト面は変わらずファーストクラス品質ですが、ハードも新しくなり、快適に移動できるのはやはりTHE Suite、THE Roomの素晴らしいところであり、そろそろ古くなっている787のビジネスクラスの刷新も期待したいところです。