スターアライアンスの世界一周特典航空券を発券し、フランクフルトからミラノ・マルペンサ空港までルフトハンザのビジネスクラスを利用しました。
ルフトハンザのファーストクラスの搭乗記はこちら。
いきなりの遅延
Sバーンで一駅隣のゲートウェイガーデンに宿泊していましたので、空港まで電車での移動です。出発は12時30分で、搭乗口に30分前までに到着すればいいので、ラウンジを視察する時間もみて11時には駅のホームに到着しました。
が、電車が全くきません。次の列車は6分後、という表示のまま、30分経ちます。
このままではラウンジはおろか、乗り遅れとなり、特典航空券の特性上96時間はフランクフルトに幽閉となります。
12時40分ごろにようやく列車が来て、ターミナルに着いたのは12時45分でした。これなら電車に乗らずに一駅歩いたほうが早かったです。
ともあれ12時52分に制限エリアに入り、ここまで来れば乗れないことはないだろうと思いましたが、ここは海外であります。セネターラウンジの横を素通りしてゲートに向かいました。ラウンジオタクとしては屈辱であります。
しかし、ゲートで大人しく並んでまっているとこちらも遅延。何の案内も無いまま、出発案内には「status:boarding(大嘘)」と書かれています。これならラウンジに行けたじゃないか…とまたも苦虫を噛み潰して12時45分ごろにようやく搭乗開始です。
膨大な数の離着陸があるFRAですが、小型機には人権がないのかバス搭乗であります。ビジネスクラスといえど、3−3配列の真ん中席を使えないようにしているだけで、座席はエコノミーと同じなのは欧州内フライトではお馴染みのところです。
アルプス超え
フランクフルトはかなりの都会ですが、少し離れたら田舎風景が広がります。まあ、ヨーロッパは基本そうなのですが。
マイン川に沿って南へ飛行し、マインハイム上空あたりで機内食が出てきました。
簡単にいうと、肉とニンジンで、なんかウサギみたいな気分であります。味は見た目に反してそれなりに美味しく、特に後から来たパンは温かい状態で提供され、関心するところであります。やはり小麦の食文化ですので、パンへの思い入れは日本人の白米に対するものに近しいように思えます。
機内食を食べ終わるとアルプス超えに差し掛かっており、ここからシンガポール付近まで新期造山帯が続いていると思うと感慨深いものがあります。バックカントリーとかしている人とかいるかなと思いましたが、流石に見当たりませんでした。
ミラノへ
アルプスを超えるとすぐにミラノの街が見えました。
上空からマルペンサも視認でき、ここから大きく南に旋回してから着陸です。
飛行時間は1時間程度で、羽田から伊丹にプレミアムクラスに乗った、みたいな搭乗感覚でした。
着陸後はマルペンサ・エクスプレスで市内へ行き、たまたまセリエAのACミランの試合がサンシーロであったため、時間もあったので観戦しに行きました。
この座席で25ユーロくらいと、満足度は非常に高かったです。
最後に
ミラノといえばANAが直行便の就航を予定していますが、開設時期は未定となっています。
フランクフルトから1時間なので、そんなに不便なく到達できますが、英語や海外乗り継ぎに不安がある人には、ITAエアウェイズにはなりますが直行便のあるローマが選択肢になるのでしょうか。個人的には日本人の人気都市ヴェネツィアに就航したら面白いとは思いますが、現実的ではなさそうです。ルフトハンザのITAエアウェイズ買収が完了してスターアライアンスに加盟し、イタリア市場もANAが開拓してくれたらなぁ、と密かに期待しておきます。